性病の知識が無いと困ったことに・・・

正しい知識を身に着けて自分の身を守りましょう

10月, 2012のアーカイブ

子宮頸がんを引き起こす

前回ご紹介した尖圭コンジローム(コンジローマ)の原因である「ヒトパピローマウイルス(HPV)」は、女性特有のがんである「子宮頸がん」を引き起こす原因であると言われています。

HPVは皮膚に付着する「皮膚型」と粘膜に付着する「粘膜型」の2種類に分類されます。

子宮頸がんの原因となるのは「粘膜型」によるものであると言われています。

そもそも、ほとんどの女性が生涯に一度はHPVに感染することがあると言われているのですが、そのうちの約80~90%はHPVが体外に自然排除されることで治癒すると考えられています。

しかし、残りの約10~20%に関しては、感染が長期化し細胞に異変が起きてきます。

この細胞異変が長い時間を掛けて高度異形成へと進行した場合に「子宮頸がん」を発症すると言われているのです。

見て判断出来る性病

性器や肛門周辺にニワトリの鶏冠状のイボがたくさん形成される性病があります。

それが「尖圭コンジローム(コンジローマ)」という性病のことで、ヒトパピローマウイルス(ヒト乳頭腫ウイルス)によって引き起こされるものです。

感染力は非常に強く、感染者のパートナーの約3分の2は9ヶ月以内に感染を受けるという報告もあります。

男女共に性器や肛門周辺に鶏冠状のイボが形成されますが、痒みや痛みなどの症状はほとんど無いと言われています。

そのイボが目で確認出来るようになるには、感染後約3ヶ月ほど掛かると言われています。

また、再発を繰り返すことが多い性病であることも知られており、完治するまでは根気よく治療を受け続けることが大切です。

その再発の確率は、治療後3ヶ月以内で約25%と言われており、その再発率の高さが伺えます。

性病を防ぐには(2)

以前、性病を防ぐにはコンドームの着用が最も重要であることをお話しました。

確かに、正しくコンドームを着用することでほとんどの性病を防ぐことが出来るでしょう。

しかし、性行為を行う場所も大切であることを覚えておいてください。

特に気温が高くなる夏に多く見られる傾向にあるのですが、屋外での性行為は自殺行為であると言っていいでしょう。

コンドームの着用によってパートナー間の感染を防ぐことは出来ますが、衛生環境の悪い屋外で性行為を行うことによって、性器やその周辺へ細菌やウイルスなどに直接感染してしまう危険性があるからです。

そもそも、屋外は性病を引き起こす細菌やウイルスの温床です。

そのような場所をわざわざ選んで性行為を行う必要は無いのですから、きちんとした衛生環境の中で性行為を楽しむことを忘れないでください。

ペニシリンという薬

梅毒と淋病の治療において、特効薬として用いられることの多いペニシリンという薬。

この薬の誕生は、実に数え切れない人数の人々を救ったといわれています。

この特効薬がまだ開発されていない時代には、梅毒と淋病は不治の病として知られているものでした。

そしてそれゆえに、それらの病の症状や、間違った治療法によって亡くなる人が多く居たのです。

そこにペニシリンという存在が現れて、一気に問題は解決へと向かったのです。

そういう意味でこの薬はまさに偉大な薬剤であると言うことができますが、その分開発にはかなりの数の学者が膨大な時間をかけたといわれています。

人類にとってこの薬は、あらゆる意味で重大な薬であることは間違いないと言えるでしょう。

淋菌について

淋病(淋菌感染症)を引き起こす原因菌である「淋菌(Neisseria gonorrhoeae)」は、人とチンパンジーだけに感染する真正細菌(ナイセリア属グラム陰性双球菌)のことを指します。

ナイセリア属の真正細菌は全部で11種類あると言われており、そのうち9種類は日本人の約5~10%が口腔内に保有する「常在菌」であると言われています。

しかし、それらは人体には無害であるため、病原性のものは残り2種類の「淋菌」と「髄膜炎菌(Neisseria meningitidis)」のみであると言われています。

近年は、この淋菌に抗生物質などの薬剤に対する耐性を獲得した「薬剤耐性菌」が出現したと言われており、新たな抗生物質や抗菌剤に対しても短期間のうちに耐性を獲得すると言われているのです。

その原因は、性風俗などの蔓延や治療を最後まで行わずに放置してしまうことではないかと考えられています。

男性に多い性病

性風俗でのオーラルセックスなどによって、男性の中で近年増加傾向にある性病があります。

それがいわゆる「淋病(淋菌感染症)」と呼ばれる性病です。

淋病は、性的に活発な人が発症しやすいと言われているほど、性交やオーラルセックスなどの性行為によって感染するものです。

淋病の感染者は圧倒的に男性が多く、特に20代の感染者の割合は約半数以上とも言われています。

しかし、女性が淋病を発症した場合、ほとんどが無症候感染(感染しても症状が現れない)であるため、病院へ受診する機会が極端に少ないことも一因ではないかと考えられています。

クラミジアは口腔内にも

オーラルセックスなどによって、クラミジアトラコマティスが咽頭に感染するケースがあります。

「咽頭クラミジア感染症」とも言われており、性器にクラミジアが確認された場合、約20~30%の患者の咽頭にも感染が確認されることがあると言われています。

主な症状は、咽頭の腫れや扁桃炎、発熱などの風邪の諸症状によく似たものですが、性器クラミジアと同じく、それらの症状が現れない場合がほとんどです。

扁桃炎や咽頭炎などで、通常の抗菌薬が効かないという場合にはクラミジアの感染が疑われる場合があります。

また、性器クラミジアに比べて咽頭クラミジアは治療に時間が掛かるとも言われているのです。

 

クラミジアが重症化すると

前回お話した「性器クラミジア感染症」は、男性の場合には約50%が、女性の場合には約90%近くの方が「無症候感染」である場合がほとんどであると言われています。

そのため、感染に気が付かずに放置されてしまい、症状が現れたときにはすでに重症化していたという事例が少なくありません。

男性の場合、精巣上体炎や精管炎を引き起こし、炎症による閉塞性無精子症になる可能性があります。

女性の場合には、子宮頚管炎から子宮内膜炎や卵管炎まで進行し、卵管性不妊症や子宮外妊娠の原因ともなりうる非常に恐ろしい性病であることを覚えておいてください。

 

性器クラミジア感染症について

近年、日本国内で急増している性病があります。

それが「性器クラミジア感染症」です。

クラミジアトラコマティスという細菌に感染することで引き起こされる性病なのですが、困ったことに感染しても症状がほとんど現れない「無症候感染」であるため、そのことが感染者急増の大きな原因ではないかと考えられています。

特に10代から20代にかけての若い世代を中心に急増していると言われており、いかに性病に対する知識が必要であるかということが分かります。

何らかの症状が現れたときには、すでに重症化していたというケースも少ないないため、性行為を持つ機会があるのであれば、定期的に性病検査を受けていただきたい性病のひとつです。

 

薬剤耐性菌の出現

抗生物質などの進歩で一時は減少傾向にあった性病。

しかし近年では淋菌感染症やクラミジア感染症を中心に抗生物質への薬剤耐性を獲得した「薬剤耐性菌」が出現したとの報告があります。

そのため、治療が長期化してしまったり治療自体が困難になってしまう例が後を絶たないというのです。

その「薬剤耐性菌」を作ってしまった原因は我々人間にあります。

性病だけではなく、ちょっとした風邪などにも抗生物質を乱用してしまったり、治療を最後まで行わずに放置してしまうことにあるのです。

 

こまめに性病検査を

性病に感染した場合、何らかの症状が出てから病院で検査や治療を受けることが多いと思います。

しかし、性病の種類によっては、男性のみまたは女性のみに、更には男女共に症状が現れないことが多く見られるのです。

だからと言って症状が現れないからと放置しておけば自然治癒するものではなく、気が付けば重症化していたというケースが少なくないのが現状です。

そのため、症状が現れてから病院へ行くのではなく、性行為を持つ機会があるのなら定期的に性病検査を行うことをお勧めします。

最近ではネット上で性病検査キットの販売も行われていますし、検査だけであればぜひそういった検査キットも活用すべきではないかと思うのです。

 

性病を防ぐには

性病に感染しない・させないためには、性行為の際にコンドームを着用するか否かで大きく変わってきます。

主に避妊具として使用されることの多いコンドームですが、性病の予防にも欠かせないものであると覚えておいてください。

また、コンドームを付けるタイミングも大切です。

コンドームを付けない状態でのオーラルセックスでも口腔内に感染してしまう恐れがあるため、出来れば最初からコンドームを着用していただくことが大切です。

コンドームを正しく着用することも大切なので、パートナーと共に正しい知識を付けるように心がけてください。

症状の自覚から

まずそれぞれの種類の症状の把握ができていないと、性病治療を早く行うことは難しいということを知っておきましょう。

私の知っている性病の症状というものはかなりの数ありますが、ほとんどの人はあまり知識を多く持っていない分、なかなか性病の発症に気づくことすら難しいということをよくよく知っておかなければなりません。

そして、性病の症状に関する知識をたくさん得て、より早く症状を自覚していけるように努めていくことが大切だと理解しておいてください。

誰でも可能性があります

性病は一昔前までは性風俗関係の仕事をしている人だけが感染・発症するものだと考えられていました。

しかし現在は性行為を持つ機会がある人すべてに感染・発症の可能性がある病気となっています。

その多くの原因は、性病に関する正しい知識を持たないまま、無謀な性行為を行っている人が多いということです。

性病は性行為によって感染するものですが、きちんと予防すれば感染を防ぐことが可能な病気です。

ここでは、そんな性病に関する記事を書いていこうと思っているので、少しでも正しい知識を持つ機会になっていただければ嬉しいです。

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